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サラリーマンだから不自由というのは時代遅れ

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~~二年前に出会った立花岳志さんの著書「サラリーマンだけが知らない好きなことだけして食っていくための29の方法」を読み返してみて、いま思うことの記~~

「サラリーマンだけが知らない好きなことだけして食っていくための29の方法」は、2014年の春に著者である立花岳志さんが主催する3日間の合宿セミナーに参加した頃に出会った一冊です。◎フリーランス ×サラリーマン のような内容かと思ってしまいがちなタイトルですが左にあらず。フリーランスというライフスタイルに憧れつつも、なんだサラリーマンでも全然いいじゃないかと納得してしまった一冊です。サラリーマンに対して挑発的とも思えるタイトルですが、そこがミソ。サラリーマンを辞めてフリーランスになろうと考えている人は、辞表を出す前に読んでおかないと大変なことになるかもしれません。

通勤電車がコンフォートゾーン?

通勤電車の車内に所狭しと新聞の花が咲いていたのは一昔前の話、いや二昔前かな。IT機器が進化したおかげで、今では新聞どころか世界中の情報にリアルタイムにアクセスすることができ、通勤時間でさえ仕事をすることもゲームを楽しんだりすることもできるようになりました。

片道90分なら往復で180分、一週間に5日間出勤するとしたら一ヶ月では60時間を超えます。このうち電車に乗ってる時間が半分としても30時間以上です。

時間に縛られるサラリーマンでも、これだけの時間が自分のためだけに有効に使えると思うと、なんだかワクワクです。私自身、この時間を有効活用してファイナンシャルプランナーやマンション管理士の資格を取得してきました。このブログも大部分は通勤時間に書いています。今では通勤時間がない休日のほうが心地悪いくらいです。

サラリーマンといえば朝晩満員の通勤電車に揺られて通勤する疲れた姿を想像してしまうかもしれませんが、通勤時間でさえもある種のコンフォートゾーンにしてしまえるのはサラリーマンの特権です。

 

サラリーマンのモチベーション

時間に縛られ、雇用関係に縛られ、上下関係に縛られ、固定給与に縛られ… サラリーマン人生はとかく縛られっぱなしの不自由なワークスタイル。やりたい仕事を自由にすることもできず、やりたくない仕事を断ることもできず、おまけに終身雇用なんてはるか昔の話で、雇用の安定は望むべくもない不安定な悲しき雇われ人。

そう、サラリーマンは会社に雇われている不自由な身。サラリーマンの私が断言するのだから間違いありません。

その反面、サラリーマンだからこそ享受できるベネフィットや、会社で利用できるリソースもたっぷりあるのを忘れてはいけません。特に会社のリソースを利用することで、スケールの大きな仕事に携われるメリットはサラリーマンの特権です。ヒト・モノ・カネの経営三資源をフル活用して取り組む大きな仕事や困難な仕事、これをやり遂げたときの達成感とノウハウの蓄積は、仕事以外に対するモチベーションが高まることを実感する瞬間でもあります。

 

甘美な響き「フリーランス」

時間に縛られず、雇用関係に縛られず、上下関係に縛られず… なにかとサラリーマンと比較されるフリーランス。メリットとデメリットについては、すでに多くの方々が記事にされています。なるほど自由そうです。ええ、本当に自由なんでしょうね。

残念ながら私はフリーランスに転向した経験がないので断言することはできませんが、「自由」という言葉はとても憧れる甘美な響きです。「自分の意思でライフスタイルを決めることができるよ」「やりたい仕事だけ選べるよ」ってフリーランスブロガーの方々がブログに書いているのを羨ましく読んでいます。

一方で、常に自問自答することは「自分がフリーランスに転向して成功するのだろうか?」。サラリーマンから転向してプロフェッショナル・ブロガーとして活躍する立花岳志さんは「自分はフリーに向いているタイプか、それとも組織で力を発揮するタイプか。独立するならば、自分は何をして食べていきたいのかがハッキリしているか。この2点について、しっかり見極めることから始めましょう。」と、安易にフリーランスに転向してしまうことの危うさも以前から一貫して指摘しています。自由に憧れるだけでなく、フリーランスに転向しても成功しないと意味がありませんものね。

 

サラリーマン or フリーランス?

とかくフリーランスはサラリーマンと対比されますが、あまりピンとこないところがあったりします。だって、サラリーマンの立場で発想すると、対比する相手はフリーランスではなくて経営者なんですよね。

フリーランスが流行のワークスタイルということもありますが、サラリーマンから転向して経営者になろうという記事はあまりみかけません。使われる側と使う側。フリーランスになっても、ビジネスの相手が経営者かどうかにかかわらず、使われる側(サービスを提供する側)という立場はサラリーマンと同じ。ここが一番引っかかるところです。

などと偉そうなことをいえる立場ではありませんが、やはりサラリーマンから転向する気持ちにならないのは、フリーランスにも経営者にも向いていないタイプということなんでしょうね。私にとってサラリーマンは、よほど心地よいコンフォートゾーンのようです。

 

 

いつ読んでも新鮮な刺激をあたえてくれる


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